R・T様/妊娠時年齢48歳(症例:PGT-Aクリア胚移植)

初診時の状況・お悩み・ご要望
・PGT-Aクリア胚を移植するにあたり、成功率を少しでも上げたい
・甲状腺ホルモン異常(橋本病)でチラーヂン服用
・Th1/Th2比28.8のため漢方服用(ドクターの指示で西洋薬不可)するも値は下がらず
・抗リン脂質抗体症候群(抗リン脂質抗体陽性)のため不育症予防のバイアスピリン服用
・肩・背中・腰のこり、胃、睡眠に課題あり
・移植に向けて、着床検査、不育検査、栄養療法、運動、食事療法など幅広く網羅し、身体づくりに取り組んでいた
・移植準備の段階で、当鍼灸サロン開設にともない来院
・当サロン鍼灸師が前職在籍時に運営していたクリニック内鍼灸院で治療を担当
・しかし、諸事情により通えなくなり、その間、別の鍼灸院で鍼治療を継続していた
※Th1/Th2
不妊治療におけるTh1/Th2とは、免疫細胞のバランスを示す指標です。この比率が高い(10.3以上で治療を検討)と、母体が受精卵や胎児を異物とみなして攻撃しやすく、着床障害や流産の一因になるとされています。
※抗リン脂質抗体症候群
血液が固まりやすくなり血栓ができやすくなる自己免疫疾患です。胎盤の血管に血栓ができると胎児に栄養が届かず、流産や死産を引き起こすリスクがあります。
通院期間
2025年11月~2026年1月(3.5ヶ月)
移植1ヶ月半ほど前から妊娠12週の安定期までご来院
治療内容
着床率向上鍼灸①/着床率向上鍼灸②/妊娠継続鍼灸
<移植前>
・生殖や生命力を司る「腎」機能を上高める治療
・薬の代謝・血流を阻害するストレス対応を司る「肝」機能を高める治療
・消化吸収とメンタルマネジメントを司る「脾(胃腸とほぼ同義)」機能を高める治療
・「腎」「肝」「脾」のつながりを強固にする治療
・骨盤内臓器の血流維持のための治療
<移植後>
・論文に忠実に着床率を上げる鍼灸治療
・子宮の血流向上、補腎、封蔵(受精卵を体内にとどめる)治療
治療結果
・着床成功、妊娠継続し、現在妊娠36週目(2026年7月時点)
・慢性的な背面の凝りの改善
鍼灸師の解説
R・T様は、移植に向けてできる検査・治療はすべて済ませて、生活面・栄養面・運動面など本人にできることはほぼすべて実施している状態で移植準備をスタート。採卵時から鍼灸を取り入れていましたが、ご縁あって移植準備から伴走させていただきました。
生殖ホルモンは臓器と脳から分泌され、お互いにネットワークで連携し、1つの終わりのない輪のように機能します。週2回ご来院いただき、芸術品のように自然体でリラックスした、「超」健康体を鍼灸治療で作り込んでいきました。
具体的には、移植前は、妊娠を維持するための生命の源である「腎」、薬の代謝や血流を阻害するストレスに対応するための「肝」、消化吸収能力とメンタルマネジメントを司る「脾(胃腸とほぼ同義)」、それぞれの機能を高めて、つながり強固に。併せて、移植前は骨盤内臓器の血流維持のための鍼灸治療を実施。また、睡眠のお悩みや慢性的な背面の凝りの改善など、お身体の不調にも都度丁寧に対応しました。
さらに移植前後には、論文に忠実に着床率を上げる鍼灸治療。移植後には、安定期まで子宮の血流向上と補腎、封蔵治療(着床した受精卵を体内にとどめ、成長を促すこと)を継続し、12週でご卒業となりました。

